日経STEAMシンポジウムで「優秀探究賞」を受賞
本校(中高一貫)ディスカバリーコース5年生(高校2年生・7期生)の木下さん、宮脇さん、山名さん、米津さんの4名が、
探究の全国大会「日経STEAMシンポジウム」の探究ポスター発表「アイデアの泉」で、全国第2位に相当する優秀探究賞を受賞しました。
外部コンテストへの挑戦を通して、4名は自分たちの問いを磨き、多様な人との対話から学びを広げました。
「流行の性格診断」を入口に、「二元論」を問い直す
探究は、「世間で広がるMBTIなどの「性格診断」は果たして適切なのか、悪影響はないのか」という話題から始まりました。
宮脇さんは、仲間や様々な大人との話し合いと壁打ちを進めるなかで、より根本的な問いにたどり着いたと振り返ります。
それは、「物事を二元論で捉えることは本当に適切なのか」という問いです。
身近な題材をそのまま結論づけるのではなく、私たちが無意識に用いている「良い/悪い」「どちらか一方」という見方そのものを問い直す。
この視点が、来場者からも多くの反応を集めました。
もっとも時間をかけたのは、仲間や様々な大人との「対話」だった
山名さんは、複雑なテーマだからこそ、チーム内で方向性をすり合わせる時間が最も長く、大変で、同時に最も大切だったと語ります。
日経STEAMシンポジウムのアンバサダーである京都大学の宮野教授から、「アイデアの泉」はテーマを発表する場でもあるとの助言を自分たちが直接受けたことも、問いを丁寧に定める姿勢につながったと振り返ります。
オンラインでのミーティング、そして独自にアポイントメントをとっての大学の先生方との話し合い、本校が禅宗系の学校であることから、「禅」の角度からこの問題をどう考えるのかといった、校内の様々な先生方への聞き取り、更に校内での仲間同士での対話を重ね、4名は「何を問うのか」を一緒に考え続けました。
成果を急ぐのではなく、問いそのものに時間をかける。その過程が、今回の受賞を支える大きな力になりました。
「越境」~学校の外に出ることで、学びが広がる
米津さんは、今回のような「外部コンテスト大会」の魅力を、学校の外の人と交流することで得られる新しい気づきや経験にあると話します。自分たちの考えを外部の人に伝え、反応を受け取ることは、学びを深めるだけでなく、「自分たちの現在地」を確かめる機会にもなったと振り返ります。
今回の探究には、チームの仲間に加え、学校の先生方や大学の研究者、専門家など、多くの人と結果的に交流するきっかけとなりました。
多様な立場の人との「対話」を通して、問いはより豊かになり、発表はより伝わるものへと磨かれていったと話します。
4人が語る「探究」とは~“花園探究”5年目の彼らに訊く
木下さんは、探究を「調べて終わる学習ではなく、自分の問いを解決し、さらに発展させ、記録し、発表すること」と捉えています。宮脇さんにとって探究は、チームでの話し合いやポスター作成を通して、自分たちの思いや考えを言葉にし、相手に届く形で伝える機会だと振り返ります。
山名さんは、主体的に考え、行動し、さまざまなことを学ぶ探究そのものが「成長」につながると語ります。米津さんは、何もないところから考え抜き、仲間と試行錯誤するための意欲や思考力、対話する力を込めて、探究を「爆発」と表現しました。
4人それぞれの言葉は異なりますが、共通しているのは、自ら問いを立て、仲間や社会と対話しながら考えを前に進める姿勢です。
今回の受賞を次の一歩につなげ、これからも探究を深めていきます。
受賞に至るまでのプロセスと、4名の率直な言葉を、インタビュー動画でぜひご覧ください。
(聞き手・司会:ディスカバリーコース統括/総合探究担当 伏木陽介)