ディスカバリーコースでは、国内、国外と２回実施される研修旅行においても、「生徒自身の企画」によってツアーを実施します。
自ら旅行を企画することで、柔軟な思考力を養い、自分で考えて行動できる主体性を身につけて、創造的な活動が出来る力をこのツアー企画の作成を通じて培っていきます。
生徒全員がそれぞれのプランを作成し、旅行会社の専門の方々も交えたプレゼン大会を通じて発表し、自らが参加するツアーを決定していきます。ツアー当日も、世界を舞台に活躍するグローバルリーダーになるためのスキルを、経験や体験を通じて獲得していきます。
ツアー実施に至るまでの「プロセス」そのものを探究活動と位置づけ、研修旅行・修学旅行の既成の考え方を超えた、「自分たちのツアー」を企画・運営する中で様々な力を涵養していきます。
1年生を中心に、2年生にかけて「探究基礎」を実施します。1年生は探究の基本的な「疑問を持つ」ことの大切さと知的好奇心を育むため、自分の「好きなこと」をとことん突き詰めます。仮説・検証に挑み、プレゼンテーション能力を高めていくための「ポスターセッション」などを経て、基礎的な探究スキルを習得します。
そして1年生の後半から2年生にかけて、それぞれが「未来プロジェクト」に取り組みます。これは「30年後のより良い未来に向けての創造的プロジェクト」です。1年生はグループで、製作物・模型を作りその「青写真」を報告。2年生はそのプロジェクトを「自分ごと」に落とし込み、スライドを活用してオリジナルの「プロジェクト」をプレゼンテーションします。
3年生スーパーグローバルZENコースでは「文化学習」を実施します。グローバルな活躍のためには、日本、日本文化に関する教養が探究力とともに必要となるからです。京都という日本文化を学習するに最適な「地の利」を活かし、坐禅や茶道教室をはじめとして様々な文化を「体験」し、それらを「発信」し「交流」するための活動に取り組みます。 茶摘み体験、着付け、和菓子の製作など、外での様々なフィールドワークを充実させ、京都市近郊の様々な団体や企業とも連携し、学校内外ともに活発な文化学習をすすめています。
3学年ディスカバリーコースの探究活動は「ミッションチャレンジ（企業ミッション）」。グーグル、ソフトバンク、オリエンタルランドなど、世界で活躍する企業から1年間の探究活動に向けてのミッションをいただき、「創造性を強く出した探究活動」をよりリアルに進めていきます。WEB会議をしたり、直接企業の方々とミーティングしたり、関係者に取材・フィールドワークをしたり、時には問題意識を解決すべく、京都や近畿圏を中心とした企業・団体・研究機関などを訪問するなどして、知識と視野を広げ、最適解を探ります。「学ぶ探究」だけではなく、「自らの将来や未来を考えた探究」へのステップアップを図っていきます。
INTERWEAVEとは、国際交流を「縦糸」に、日本文化の発信と探究を「横糸」にして「織りなす」活動となり、3年で取り組んだ「文化学習」を自らの主体的な活動を通して学ぶ取り組みです。 4・5年生は京都や社会などへの取り組みについて「自分ごと」として考え実践する「京都プロジェクト」を企画し、2年間を通して、様々な外部の方々、国際社会を見据えた交流を通して探究的手法とともに、プレゼン能力、動画制作力、発信力、交流する力などを養っています。嵐電、祇園祭の山鉾保存会、自治体など様々な団体・機関と連携し、探究活動を進めていきます。
「ゼミ活動」では、人文科学ゼミ、社会科学ゼミ、ライフサイエンスゼミ、IT・TECHゼミ、物理ゼミ・総合人間ゼミの6分野に分かれて研究活動を行います。研究規模は個人研究からグループ研究まで自由に設定。短期的には1年間、長期的には2年間の研究成果を、2学期末および3学期末にプレゼン大会を実施することで共有し合います。このゼミ活動で得られた研究成果は、『国際シンポジウム』『全国マイプロジェクトアワード』『日本物理学会Jrセッション』『SDGsアワード』『探究EXPO』など様々な外部コンテスト等に積極的にエントリーし、評価を得て次なる学び、大学やその先への研究・活動など、自らの進路へと接続させていきます。
世界の人口は増え続け、日本の人口は減り続ける。様々な仕事が人工知能を始めとする先端技術で成し遂げられ、経験したことのない時代に私たちは生きていくことになります。これまでの常識が通用しない厳しい時代…と思ってはいけません。人口が減るだけ、日本で活躍するチャンスは広がり、ITが発達すればするほど、個人が世界とつながってチャレンジできる時代なのです。
新しい時代は平均値が重要ではなく、日本に世界にアピールできる私たちの個性や能力がとても重要な時代となります。花園の探究活動では、一貫6年間という時間と本校が培ってきた様々な探究的なリソースを活用し、一人ひとりの適性や能力、希望に応じて探究活動に生徒・教員がともに取り組み、様々な力の育成に向けて活動しています。また、ホンモノに触れる機会、様々な「経験」を通じて、失敗も成功も併せて積み重ねる中で、「学び続ける姿勢」「アクションを起こし、挑戦し続ける姿勢」「創ることの楽しさを持ち続ける姿勢」など様々な「生きるために必要となる原動力」を卒業後も持ち続けられる生徒を育成していきます。
D4 ジャパンツアー「長崎の自然と文化を学ぶ旅」
D5ワールドツアー「ドバイ Arabianツアー」